FXのリスク対策完全ガイド①:オーバーナイト5つのポジション戦略

寝る前のポジション5つの対策 MTF分析
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こんにちは!takeruです○

質問が来ました。

寝る前にポジションを持っていると怖くてなかなか眠れず睡眠不足になります、それでも自分の決済ルールが崩れていない以上寝てしまった方がいいのでしょうか?

結論としてはご自身の決済ルールが崩れていない以上は持ち続ける方が長い目で見ると勝率もトータルpips数も多くなります

ですが、8時間見れないという「寝ること」自体がリスクでもありますので、寝る時用のルールを作ってしまうのもありです。

それでは詳しく見ていきましょう!

寝ること自体がリスク

人によって睡眠時間に差はあれどおおよそ6〜8時間はチャートを見れないわけです。

それ自体がリスクと捉えることもできます
実際に日跨ぎでポジションを持って100pips窓開けをくらって大負けした、という知人も知っています。

じゃあオーバーナイトは悪なのか?と言われるとそうではありません。

どう対処するかが一番重要です。

本当に寝てる時間は危ないのか?理屈を理解する

日本時間の25時〜8時というのは、欧州圏も夜に差し掛かり、米国でもあらかたの経済指標発表を終え材料を出し尽くした時間です。

相場を主に引っ張る勢力はほぼ米国だけになってしまいますから、そもそもめちゃくちゃ荒れる様な時間ではないわけです。

つまり相場の反対意見が少なくいきなり逆噴射することは少ないということです。
私の感覚ではNY時間は一度方向が決まると一方向に動きやすいという特徴があります。
ここでは直近7日しか検証していないのでご自身でも検証してみてください。

日本人は流動性のある全ての時間帯に参加できるのでFXがかなりやりやすく恵まれた国だと言えますね。

逆にいうと25時以降は市場参加者が減り材料も出尽くした状態ですから、一方向にチャートが動きやすいとも言えます。

4時間日足といった上位足の優位性が出ていれば尚更そのテクニカル方向に朝まで伸びることが非常に多いです。

そのため私は、週跨ぎこそあまりしないものの、オーバーナイトをすることには全く抵抗がないんですね。

この理屈を知っているだけでもニューヨーク後半の時間「日本人が寝ている時間が危ない」「睡眠不足になる」という意識から「一方向に動きやすいから実はチャンスなのでは?」と意識を少しづつ変えることができると思います。

オーバーナイトの対処法

私のトレードスタイルは平均保有時間15時間程度の長めのデイトレです。
そのためオーバーナイトする機会も結構あります。

そんな中でも毎回必ずオーバーナイトをするというわけではなく、やはり環境認識が大事になってきます。

寝る時には私自身のルールがありそれに沿って持つか決済するか判断します。

寝る前の決済ルール例
  • case.1
    日足の強い節目がある
    EUR/USD 23時の攻防
    EUR/USD 結果

    日足の強力な節目、特に日足のトレンドと逆方向の節目がある時は急反発してせっかくの利益を吐き出すことも多いです。
    見てられればいいですが、日足の攻防はそろそろ寝るか、という頃合いにくることが多いものです。

    こういう時は無理せず日足高値で少し反発されたのを確認したら半分は決済するというルールにしています。

    明確に抜ければSLを15分安値に引き上げて朝まで持ちますが、抜けたか抜けてないか微妙な時は5分安値割れで半分決済、残りは持ち越し、そうすることでさらに伸びた場合でも急落してきた場合でも寝ている間の資金を守ることができます。

  • case.2
    日足直撃エリア
    GBP/SUD 23時の攻防
    GBP/SUD 結果

    私の決済ルールは4時間の優位性は15分のダウが崩れたら決済する、とエントリする前から決まっています。

    ですが今回のように日足直撃=日足の押し戻しが入ってきやすいエリアとわかっている場合は節目に届いて反発したら半分決済、半分は5分ダウ崩れで決済とかなり早い決断を下します。

    節目を抜けていればもう少し耐えますがそれでも直撃エリアには変わりないので次の日まで持ち越すことはほぼありません。

  • case.3
    4時間が明確についてくるかわからない
    GBP/USD 23時の攻防
    GBP/USD 結果

    上位足が非常に強そうな相場で4時間の高値さえ越えればかなりどでかい波が来るぞ!という時がたまにあります。

    ですがそのとり逃したくない、もう上しかないだろう!という強い気持ちがトレーダーを盲目にさせます。

    4時間でトレンドが出ていない以上4時間のトレンド転換ラインは注意する必要があります、就寝前なら尚更です。寝てる間にマイナスになっては目も当てられません。だからこそ一貫したルールが必要なんですね。

  • case.4
    夜中に強い経済指標がある
    EUR/USD 3大指標
    EUR/USD 結果

    テクニカル的にかなり強い時でもこういったブレが起こるのが3大指標(各国政策金利、米消費者物価指数、米雇用統計)です。

    テクニカルが強い時はイケイケで全ポジション持ち越しでもいいですが、それでも私は基本半分は決済して利益を守るようにしています。

    起きている時であればまだいいですが、寝ている時は何も対処できませんし今回のように決済が数十pips滑ることもあるのでリスクがあるとわかっている指標前は対処する一貫性を身につけたほうが長く安定して勝ち続けるトレーダになりやすいですね。

  • case.5
    波動が5波目以降
    ERU/UDS 23時の攻防
    EUR/USD 結果

    4時間の5波目以降は急反発が起きやすい為さらに上昇するかどうかは上位足節目やトレンドが関わってきます。

    あくまでも就寝前の話だが伸び切っている場合は普段であれば15分ダウ崩れできるところをさらに一つ足を落としてせめて半分は5分ダウ崩れで決済という極力リスクを取らない、資金を残す戦略が有効です。

    もちろん朝起きたらめちゃくちゃ上昇していた!とり逃した!悔しい!!となる時もありますが、逆に急落してマイナスということもありますのでいい時ばかりにフォーカスするのではなく、未来がわからない以上資金を守る戦略を持っておくのは重要です。

    最後に関しては今が何波なのか正確に把握していなければいけないため裁量レベルがかなり問われます、誰でも使えるというわけではないですがおまけ程度に覚えておいてください。

まとめ

寝るということ自体がリスクであり、FXは一発の負けで取り返しのつかない状態を引き起こしてしまうこともあります、だからこそリスクとわかっている時は極力リスクを取らない戦略を考える必要があります。

オーバーナイト5つのポジション戦略
  • 日足の節目がある
    寝る前に決済ルールを1段階落としてせめて半分は決済しておく
  • 日足の直撃エリア
    寝る前に反発したら全て決済しておく
  • 4時間足がついてくるか明確でない
    4時間の転換ラインを抜けなかったら5分足で全決済、抜けたかどうか判断がつかない時は半分残して半分5分決済
  • 寝てる間に強い経済指標がある
    無理せず全決済or強気相場なら半分はいつも通り15分安値にトレールして就寝
  • 環境足5波目以降は気をつける
    私の場合は4時間足が5波目以降で就寝までに決着が付かなかった場合、さらに上位足のトレンドや節目にもよりますが、半分は5分ダウ崩れで切り半分は15分ダウ崩れまで持つのなどの戦略を立てます、その時の相場環境によって変わります。

未来はどう頑張ってもわからない以上、現在現れているテクニカルからリスクを読み取り対処するしかありません。

真の投資家というのは極力リスクを取らないスタンスを持っている人のことです。
FXが投機か投資か?という問題ではない
ということを覚えておいて欲しいと思います。

資金が増えれば尚更リスクを取らない戦略が輝き始めますので一貫性のある戦略を立てて感情に引っ張られたトレードを減らしていきましょう!

1時間を相場環境足にしている人は日足を4時間と置き換えて読んでみてください、どの時間足が環境足でも当てはまります○

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