こんにちは、takeruです!
突然ですが下記画像を見てください。
これは先日のドルスイス4時間足のチャートです。
テクニカル分析を学んでいる方なら見た瞬間に優位性がある、というのが分かりますよね?
そう、押し目買いという最も簡単な相場分析です。
今まで下落していたチャートが明確に高値を超えてトレンド転換最初の押し目。
これ、簡単にとれるはずなんですよ。
ですが、負けて負けて結局最後を取り逃がすという人が非常に多い。
なぜ簡単だと認識している相場で負けてしまうのか?何か対策はないのか?
考察していきたいと思います。
ぜひ最後まで静かな環境で集中してご覧ください○
資金が増えやすいはずのポイントで負ける最大の理由
ひとえに感情が邪魔していると言っていいでしょう。
このような激アツの鉄板相場のことを私は「4時間の優位性がある相場」とよんでいます。
こういう相場でのエントリの仕方は非常にシンプルです。
今まで売っていた人が明確な高値を超えたことで利益を確定してきて、どこで利確するかも一目瞭然のためプロは利確ラインの上に指し値注文を入れています。
だからこそ利確・損切り・新規が合わさって値が一気に走ります。
これが高ボラティリティと言われる状態です。
ではそれがわかっているのになぜ負けてしまうのか?
4時間の優位性を信じきれていないからです。
4時間が安くなってもしばらくは買われやすいとわかっていれば何度も勝負できるはずです。
ところが1時間足15分足5分足と下位足に目線を落として行くうちに考え方が小さくなり、大きな流れでは安くなったら買われる状態だということも忘れ、小さい動きに翻弄されてしまうんです。
それと同時に資金が増えやすいおいしいエリアだというのがわかっているからこそ焦ってエントリも早くなって何度も負けて、最後の最後の上昇手前で精神も資金も力尽きて利益を逃してしまいます。
ではどうすればこの呪縛から逃れられるのか?
1時間足と4時間足以外見ない
なまじ15分足や5分足をみるから、まだ早いのにもう行けそうと思ってエントリしてしまいます。
4時間の優位性がある場所は1時間足だけ見ていても入れるくらい注文の集中が綺麗です。
逆にいうと1時間足でエントリが微妙に難しいところは4時間の優位性がないor足りない、もしくはまだ形成途中だからエントリが早いということになります。
15分足、5分足と下位足に落とし込む技術はかなり高レベルだということを覚えておいてください。
簡単に習得できるものではありません。
下位足に落とし込まなくても4時間の波動を捉えて利益に変えることが容易にできます。
日足も見なくていい
日足も同様に見る必要はありません。
4時間に優位性があれば日足トレンドに逆らっていようとある程度動いてくれます。
その代わり決済は必ず15分ダウ崩れで行うことが重要。
せっかく4時間で資金が増えるチャンスが来ているのに上位足にビビっていたら増えるものも増えません。
資金が増えるのを邪魔している=テクニカル分析の邪魔になっているのであればあえて日足を見ないと心に決めることも大事です。
もちろん、ゆくゆくは日足もテクニカル分析に加えることができるようになった方がいいです。
ですが、資金が増えていない、増えているけど安定しない、という間はたくさんの方に教えてきた経験上邪魔にしかなりません。
日足の資金が今まさに入ろうとしているところ、つまり今回のチャートで言うと日足の戻り売り直撃エリアで今回のようにトレードを行うと、急反発が起き負けることも出てきますが、それを理解できないからこそビビってしまうわけです。
4時間の押し目買いがどこで入りやすいのか?というのをひたすらトレーニングしていけば、同じ考えで日足はどこで戻りが入りやすいのかもわかってくるようになります。
日足を分析に加えるのはそれがわかってからでも遅くありません。
必ず15分ダウ崩れで決済
日足でビビってしまうのはどこまで伸びるのか?という未来のことを考えてしまうからです。
未来のことはいくら考えてもわからない以上、考えるだけ無駄です。
そのためどこまで伸びるかではなく「勢いがなくなったら決済する」と決めておけば迷うことはありません。
実際にはプロスペクト理論と言って、利益が出たらすぐ決済したくなり、損は「まだ戻ってくる、いつか戻ってくるはずだ・・・」といつまでも耐えるという習性が人間にはありますので、トレーニングしなければ15分ダウ崩れまで持つのは簡単なことではありませんが、私の教え子たちはこのトレーニングによって未来を気にせず50pipsp、時には100pipsと精神的な負荷も少なく利益を伸ばせるようになっています。
注文の集中する時間帯を理解する
チャートは人が動かしている=経済政策を決めているのは人である以上その影響がチャートに現れます。
つまり、人が起きている時間帯に最もチャートは動くわけです。
特に欧州ペアに関しては、東京時間9時〜15時というのは欧米勢はほぼ活動していないため何か大きなイベントがない限り動くことはあまりありません。
そのため、欧州ペア、今回であればドルスイスのトレードを「東京時間にエントリする」という考え方自体を捨てることで勝率・利益が大幅にアップします。
もちろん東京時間のクロス円は日本が起きている時間のため動きますし勝負はできますが、それでも欧州時間以降にトレードした方が勝率も資金も大幅に高まります。
ある程度、イベントやボラの高まりを判断できるトレーダーであればどこでエントリしても問題なく利益に変えられますが、初級者、特に中級者は自分なら取れる!と勘違いしがちなので、難しい!ボラが出づらい、とわかっている時間帯は避けたほうが資金も精神も安定します。
多少資金が減っても、自分の必中の型ができていつでも取り戻せるぞ!という状態になるまでは東京は捨てたほうが資金効率はいいですね。
それくらい東京時間は難しい、ということを覚えておいてください。
諦めずに何度もチャレンジするための余地を残す
最後に、4時間の優位性が崩れていないのであれば、最低3回は粘る。
これができない人が多い。
教えていても、初手で負債を負ってしまうとメンタルが崩れて次に手が出なくなるという状態に陥りやすい方が多いです、そして負債を抱えたままその後、予期していた上昇を取り逃がす。。
だからこそ4時間に優勢があるのであれば手傷を負っても致命傷でない限りは何度も果敢に獲物に食らい付いてほしい。
これは私自身も体験してきていることですが、人間は機械ではないので感情がぶれてしまうと途端に正しいトレードができなくなってしまいます。
だからこそ、何度でも立ち上がれる「余地」を残して4時間の優位性を追い続けることが大事です。
余地を残すというのは、馬鹿みたいなレバレッジをかけない、再起不能になるくらいのリスクを負わないということです。
私は自己資金に対して一回のトレードの損失額は2%に収まるロット数で勝負することをお勧めしています。
つまり、100万円の自己資金があるとすれば、一回の負け許容額は2%=2万円です。
1ロットであれば20pips以上の損切り幅は取れないですし、40pips損切り幅があるところで勝負するなら半分の0.5ロットに落とす必要があります。
ですが、これはあくまでも私の推奨であって、人によって精神的に耐えられる金額やロットは違ってきます。
人によっては損失許容額10%設定で30pipsの含み損を抱えても平気で一貫したトレードをできる人もいますし、人によっては損失許容額1%設定で10pipsの利益が出ていてもビビって決済してしまう人もいます。
ですから、まずは自分を知る必要があります。
自分の性質を知って、変なことをし出す手間のギリギリの許容額を設定するのではなく
「余地」を残してください。
人は自分の限界を案外多く見積もってしまうものです、ですから自分が思っているよりも3分の1くらい低めの余地を残してください。
FXで勝てない最大の要因は、感情支配です。
感情支配から逃れるためには、余地を残すことです。
余地=心の余裕を残すことでシナリオにない変な行動をする可能性を圧倒的に下げられます。
これは私のところに来てくれる生徒さんもそうですし、周りのトレーダーを見てもそうですが、余地を残すトレードをしているという人は少ないです、それくらい余地を残すというのは難しいことです。
かの生きる伝説の投資家ウォーレンバフェットもこう言っています。
「私は、株主の皆さんや格付け機関、私自身に、バークシャーを常に十分すぎるほどの現金で運営することを約束しています。ですから、無理に儲けようとして、皆さんの安眠を妨げるようなことはしません」
素晴らしい考え方ですね。
バフェットはとてつも無く投資のテクニックがあるから世界一の投資家になったわけではありません。
投資の成績で言えばバフェットは年利20%程度ですが、年利60%を数十年も出し続けている単一成績で言えばバフェットの3倍もの成績を出している天才投資家もいます。
ではなぜバフェットが伝説の投資家・資産家に君臨し続けているのか?
それは、福利の力を信じてやまないからです。
そう、時間が富を増やしてくれるのです。
時間を味方につけるには、常にギリギリの戦い、ギリギリのリスクをとっていては何十年も走り続けられないのです。
いつかどでかいダメージを喰らって立ち上がることができなくなり、相場から退場=時間を味方につけられなくなります。
だからこそこれを見ている方には「調子に乗らずリスクは極力とらず自然体でトレードをできる余地」を常に残して何度も立ち上がれる状態を作り上げてほしいと思います。
まとめ
人は調子に乗りやすい生き物です、それゆえにギリギリの戦いをしがちですが、負けても、予想外のことが起こってもメンタルが崩れづらい状態をいかに作れるかが安定してトレードで勝ち続ける秘訣です。
「自分の限界を少しづつ超えていくからより強くなる」
なんて言われますが、こと投資に関しては当てはまりません。
それは歴史が証明しています。
リスクを極端に取らなかったものが生き残り、富をあり得ないほど膨らませています。
全力勝負をしたいのはわかりますが、ぜひ余地を残せるトレーダーになってほしいと思います○
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