FXで稼ごうとするとうまくいかない理由

Q&A
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こんにちは!takeruです

先日、こんな質問をいただきました。

「FXで事業資金や生活費を稼ぎつつ、
トレードの勉強をしていきたいのですがうまくいきません、
takeruさんはどのような目標をもってトレードに取り組みましたか?」
という内容です。

これはトレードを始めたての人がハマりがちな思考なんですが、
「お金を稼ぎたい」
「トレードを学びたい」
この二つ両立させるのは本当に困難で、
かえって成長を遅らせる原因となってしまいます。

そこで今回は、
なぜ「FXで稼ごうとするとうまくいかない」のか
その理由をお伝えしたいと思います。

FXでうまくいかない理由

まず前提として1番最初に、
FXで生活費や事業資金のような、
生きていくために必要な資金を稼ごうとしたら
なかなかFXはうまくいきません。
目的がお金になっちゃってるからですね。

これはよく言ってますけども
FXというのは「稼ぐ技術」なんですよね。
技術をつけようと思っている状態でお金に目がくらんでしまうと
まあ余計なことしまくるんですよ。

つまり正しいことができないんですよね、
そして「正しいことができない」という事は、
「正しい技術も付かない」という事になります。

なので「すぐにお金を稼ぐ」という目的は
一旦外さなければいけないんです。

よくあるFXを始める動機としては、
働きたくないからだとか、
人と関わりたくないからみたいな理由が、
多いと思います。

別にこういう動機で初めてもいいんですよ?
でもちょっとそんなに甘くはないのかなと思います。

しかし人は
目的が「お金を稼ぐ」になった瞬間から、
「欲望」を引き出してしまって、
それでうまくいかない状態になるんですよね。

かくいう私もそうだったんですけども、
始めたての頃は根拠のない自信で
最初から10ロット20ロットと
ハイレバを入れちゃうんですが
まあ負けます。

でも素人でも丁半博打は
できてしまうというFXの特性上、
ハイレバを入れると
時には100万勝ったり、
時には100万負けたりできてしまうわけですよ。

そんな普通ではありえない
毎日大金が動くような勝負を
繰り返していくと
どんどんどんどん精神がおかしくなっていって
10万ぐらいいいか!
みたいなメンタルなってしまうんですよ。

いや10万くらいいいかじゃないですよね?
仕事で10万ぐらいいいかとかありえないですよ。
普通のサラリーマンなら
汗水たらして10日間働いてもらえる給料ですからね、10万って。

このようにお金というのは
人間の精神を容易に狂わせることができる
非常に恐ろしい存在なんです。

ノーベル経済学を受賞した
あの「プロスペクト理論」を提唱した方も言っているように
人間のメンタルはお金に引っ張られてしまうんですよね。

なのでFXで稼ぎながら技術も鍛えるというのは諦めて
まずは普通に働いてライフラインは確保した上で、
技術をつけていくという方向にシフトしていった方が、
私はうまくいくと思います。

これまでに私は、初めから
「トレードの利益を生活費にするために稼ごう」
という目標を立てる人を何人にも見てきましたけども、
うまくいってる人はほとんどいません。

もちろん一時的に100万とか勝つ人はいるんですけども
基礎も身についておらず技術もない状態ですので
トレード自体が凄く危なっかしいです。

そんな状態でのハイレバは
勝ってる時はいいんですけど、
負ける時はすごい負けるんですね。
それで借金しようもんならもう終わりですよ。

なので最初は生活費とかを目標にしない方が、
いいのかなって私は思ってますね。

あくまでも私が考えるFXっていうのは「投資」なんですよ。
「投機」じゃないんです私の中では・・・

種類としてはサヤ取りなので投機なんですけども、
余った余剰資金を分離課税で運用するっていう意識なんですよね。

そこに稼いだお金を入金していく、
そしてインフレに負けない利率で
お金を残し続けるっていう考え方なんですよ。
だからちょっと違うんですね。

「FXでめっちゃ稼ぐぞ」
っていう感じではないんですよね。

ただ結局は技術をつけたら稼げてしまうという事です。
そのためにまず方向と勢いを勉強してるわけです。

世の中には一切基礎トレを積まずに、
移動平均線だけでトレードしたりとか、
ボリンジャーバンド3シグマに当たったから売ってみましたとか、
こういうことをやってる人は非常に多いです。

何も知らないで勝てるわけないでしょうということなんですよ。

まずは目標を作りましょう。
まずは師匠を見つけましょう。

お金とメンタルの関係

教えてもらう先生は誰でもいいんですが、
自分がこれだ!
と思う人にまず師事した方がいいですね。

そこから勉強して基礎をつけて、
お金に左右されない状態になって。
初めて資金を入れられる状態になります。

やっぱりね
稼ごう稼ごうとするとなぜかお金って逃げてくんですよ。
お金は欲しいお金欲しいと思ったら逃げていきます。

なぜならお金しか見ていないからです。

その周りに付属しているもっといいサービスを提供しよう、とか
この人はこれに困っているからやってあげよう、とか
周りのみんなに感謝しよう、とか
そういう温かい気持ちがどんどん抜け落ちてくんですよ。

例えば何か買い物をした時に
またこの店でリピートしたいな
という気持ちになるのは、
「気持ちのいい接客をしてもらった」とか
「こちらの状況を見てとても気の利く事をしてもらった」とか
扱っている商品の価格以外の要素が
すごい大事なことだと思うんですよね。

その人が想定していた以上のものを提供するからこそ
「もう1回またそこでお願いしたいな」
って思うわけじゃないですか?
だからリピートされてお金入ってくるんですよ。
つまりは先にお金ではないんですよね。

FXも実はそうなんです。

先にお金を求めるのではなくて、
技術をとにかく先に高めようとした先に
結局お金がついてくるって考え方です。

あくまでもお金が後なんですよね。

もちろん
FXはお金を稼ぐもんでしょ?
むしろお金しか稼がないもんでしょ?
お金以外に何があんの?
って言われることもありますよ。

いや違うんだよと、
まずそこから考え直してください。
世の中の本質は全部一緒なんですよ。

自分と向き合ってより洗練させて高めていく
だから自分の技術、自分の人間性が高まるんだよ、
ということです。

まあこれはしっくり来てない方ももちろんいるし、
いや違うぞという人もいると思うんですけども、

やっぱり欲が渦巻くところって、
何をするにしても自分の人間性がもろに出るんですよ。
FXなんてまさにそうですよね、
お金という一大テーマを扱っている世界なんですから。

その人にビビり癖があればビビるし、
イケイケ癖があれば危ないとこに突っ込みがちになるし、
ちょっと甘いところがあればその甘さが出るんですよね。

じゃあそこ改善してきましょう。

そのような欠点があったとしても
もちろん勝てますよ?
でもいずれでかい負けをやられます。


私の経験上いろんな人を見てきましたが、
実際に投資の、特にFXのトレードの分野で、
数年間は勝つっていう人はいるかもしれないけれど
長く生き残る人ってほとんどいないんですよ。

でもやるからには
やっぱり長くやっていきたいじゃないですか?
せっかく技術を身につけたんですしね。

と考えると、
いかに致命傷となるリスクを排除できるかなんですよ。
だから「調子に乗らない」「ビビらないね」というのを
精神的に安定させ続けなきゃいけないんですよね。

他の方がやってるコーチングの話とか聞いたら、
妻と離婚しただけでトレードの成績が一気に崩れて
マイナスになったって人も少なくないわけですよ。
ほかには彼女と別れて崩れたとか、
親が死んじゃって崩れたなんていうのもあります。

だから精神ダメージというか精神的なものって、
パフォーマンスにめちゃくちゃ影響するんですよね。

それこそちょっと寝不足なだけですら影響するので、
私はいつも睡眠や食事はすごい大事ですよって言ってます。

もちろんそれだけじゃないですよ、
日常がとてつもなく影響してくるんで、
その不安定な状態でトレードできますかっていうことになるわけです。

だからまずは
最も簡単にメンタルがブレる原因となりやすい
「お金を稼ぐこと」を捨てる必要があるんです。

FXで稼ぐための正当なステップ

私の考える
FXで稼ごうとするための正当なステップは、
1.まず勉強する
2.まず師匠を見つける
3.師匠を見つけたらその人の言ってることを全部やるそれ以外のことやらない
です。

特に3は重要。

私は今までに数多くの人にFXを教えてきましたが、
稼げない人はとにかく
「教えていないこと」をやろうとします。

例えば私は初心者の方には、
15分足・5分足は見なくていいですよと言っています。
にもかかわらず下位足を見る人がめちゃくちゃいるんですよ。
いや別に見てもいいんですけど、
私は教えてないんで見ても意味ないんですよね。

そのうえ下位足は実際に動いている値幅以上に
大きく動いているように見えるので
せっかくいい所で入っているのに怖くなって切ってしまったりと、

余計な事をする事で
かえって正しさから遠ざかる原因になってしまいます。

わたしのこれまでの経験で
「成長が早い」と思う人は、
ひたすら言われたことだけを
愚直に、素直に、やることをやった上で

更にその中で
ただ言われたことだけをやるんじゃなくて
自分でちゃんと考えて、
これはこうかな、これはこうかなって言って、
自分の内観を鍛えられる人ですよね。

つまりちゃんと「自分統計」を出す人です。

こういう人は割とすぐに
勝ち始める人が多いです。

技術と規律、トレーニングの重要性

私は強く推奨しているのですが、
「デモトレードなんて意味がない」
という人も結構います。
実際に私もコメントでもらったこと何回もありますけど
いや、すごく意味ありますよ?

もちろんすぐ稼ぎたいって気持ちは分かります、
分かるんだけども、
そんな10万20万の小銭なんてどうでもいいんですよ。

だってFXは
然るべき場面でロットを乗せる事ができれば
一気に何十万とか勝てるんですから。
たとえ何百万負けていたとしても、
一度の取引で取り返す事も可能なんです。
だから後でいいんですよね。

考えてみてください?
そんな1年や2年で医者になれるって
思ってる人いないですよね?
同じなんですよ、
トレーダーも1年や2年で誰でも勝てるようにはなりません。

元々トレーダーは超富裕層が生業としていた
選ばれしものの職業です、
そんな簡単に稼げるわけがないですからね。

だからこそまずはデモトレでやって、
自分の技術は正しいのか間違ってるのかを確かめてください。

お金のかかってないトレードは
厳密には本番とは全く違うのですが、
お金かかってないからこそ
学んだ事を忠実に実行できるはずなんですよ。

デモでもできないってことは
テクニカルが分かっていないという事です。
そしてそれを実行できる規律も持ってないという事なんですよ。

規律って何か分かりますか?
「できるけどやらない」
という選択ができることです。

ポテチってめちゃくちゃ美味しいですよね。
食べたくなりますよね?
だけど食べないということを自分で決めて
それを実行できる事を規律があると言います。

コーラもそうです
コーラ美味しいですよね?
コーラとピザ一緒に食べたも幸せですよね?
私も大好きです。
だけど私は3ヶ月に1回しか食べないと決めて
それを実行しています。
これを規律と言います。

これをトレードに置き換えると

なんか取れそうな感じがする値動きをしているが
微妙な示唆も出ている、という状況があるとします。

そんな時に、
どれだけ取れそうだと感じても
微妙な時は絶対に入らないのが
自分のルールだから、やめておこう、と
衝動に負けずルールを順守する
この選択ができる人が規律がある人だという事です。

逆にこれができないとなかなか勝てません。
だって甘いとこで入りまくるから負けるんですよ。
勝てない人は目先の衝動に負けてしまっているんです。

だから規律をずっと守り続けるという
トレーニングを積まなければいけないのです。

自己分析で「内観」を鍛える

これまでに規律を意識して
トレーニングをしたことはありますか?

規律を守るというトレーニングは難しいのですが
それさえできれば相当負けなくなります、
微妙なところで入らなくなるからです。

トレードは全部入ればいいというわけじゃないです。
誰でも勝てるよというところだけでいいんですよ。

たまに
「そりゃここ入ったら簡単だわな」とか
「そんなトレードだったら誰でもできるわ」っていう
コメントをもらうことあるんですけど、
いやいやいや待って待ってと・・・

そんな簡単なとこって分かっていたら
あなたやればいいじゃないですか、
それだけでいいんだよ?と、
何も難しい所とか入る必要ありませんよ?
ってことなんですよね。

でもそれができないんですよ。

それが一般的にトレードで言われる
「待つ」という事です。
その「待つ」というのが何のかという
「言語化」ができてないんですよね。
これができるようになるとなかなか負けづらくなります。

なので見える化のコミュニティでは
それをずっと教えているわけです。

だからまずは
四の五の言わずにデモトレードで
技術の整合性を確認してください。

それができて、
そしてデモトレードでも勝率が安定して、
pipsも100pips以上安定して取れるようになってきて、

私の基準では、
勝率はとりあえず50%でもいいのですが、
3ヶ月連続100pips以上プラスで終える事ができれば、
確かな技術が身についたのではないかなと判断します。

それができて初めて
「実弾を入れる」ことができる段階に至ったと言えるでしょう

しかし、ここが本当のキー ポイントです。

不思議な事に、実弾入れた瞬間に
「正しいトレード」ができなくなるんですよね。

何に邪魔されてるかはもう一目瞭然ですよね?
そう、「お金に邪魔をされている」んですよ。

つまりここからはお金こと考えないトレーニングをする。
トレードからお金の排除するトレーニング
が必要になってくるというわけです。

やり方としては
まず極小のロットから始めて
小刻みにちょっとずつ上げていって下さい。

そうしていった時に
どこかのタイミングで
心がざわついてきたり、
ルールを曲げてしまったりしてしまう、
時が来てしまうと思います。

それがあなたがお金と向き合える限界のライン、
つまりはあなたの器だということです。

こうなった場合
もう自分に足りないところは技術ではないのです、
必要なのはメンタルトレーニングになってくるわけです。

こうやって、
問題となっている部分を切り離してくんです。

このやり方を教えてもらったことありますか?
なかなかないと思うんですよね。

そうやってどんどん切り離してって
徐々にロットを乗せていって
心の器を大きくしていくんですよ。

ロットはどこまでも乗せられます。
でも1000ロット乗せれるよっていう人もいれば
いやちょっともう5ロット以上開けれないですって人もいるんですよ。

それはもうね、
心の器を大きくしていくしかないんですよ。
例えば、高い買い物をしてみるとか
目標高くするとかね。

安定して勝てるようになれば
そこからはもう人それぞれなので、
一億稼ぎたいって人もいれば
月10万でいいって人もいるでしょう。

ただゴールは違えど技術としては一緒なんです。
一度手に入れてしまえば
あとは乗せるロットの差だけなので、
やってることは一緒だよということですね。

なので先に「稼ごうとする」
がくるととうまくいきません。

是非これを腑に落として

「あ、そうか確かにそうだな」
「変なことする時って大体お金かかってて
取り返そうとしちゃったりとかするよな」
「たった1000円とか2000円なのになんでなっちゃうんだろうな」
「確かに自分は割とこうお金に対して厳しい面があるよな」
そういうのを自分の中から答えを導き出してみてください。

これを「内観」と言います
これが本当に大事です。

自分統計を出していく上で
1番大事なのはまず技術の内観
トレードノートです。

トレードノートをつけて
自分の勝率が何%で
どういうトレードをしたのか
勝ってる時は、負けてる時はそれぞれどういうトレードをしがちなのか

そして一番負けているパターンを見つけて
まずはそれを潰していって下さい

複数の負けパターンがあっても、
全部一気に潰すんじゃなくて1番弱いやつだけを潰してください。
全部同時にやるとマルチタスクと一緒で
意識が分散してしまうのでどれも治せません。

という事を順次やって
どんどん自分の負けパターンを排除していく、
これが技術の内観です。

そして最終的に、そこに紐づいた
テールイベントと呼ばれる
たった1割しかないのに
損失総額の8割を占めてしまうような
大きな負けを0にしていきましょう。

ここで繋がってくるのが
先ほどお伝えした規律の話です。

何度でも言います。
「できるけどやらない」
「選択できるけどしない」
これを守ることができるのが規律です。

是非このトレーニングしてみてくださいね。

皆さん、一緒に稼ぐ技術つけていきましょう。

この記事に対する
より詳細な内容は下記動画をご視聴ください。

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