1日が48時間になる?鬼成果を出す全集中法!

インタヴューシリーズ
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こんにちは!takeruです。

今日はトレードを学習する上で重要な「一点集中」をテーマに、成果が出やすいコツや私が成果を出してきた方法、メンバーさんが成果が出始めた方法について話していきたいと思います。

動画で見たい方はこちら

今日のテーマ:超集中するための環境作り

なぜ一点集中をした方がいいのかということですが、現代人ってもうめちゃくちゃ忙しいですよね。ほとんどの人が忙しいんですよ。忙しいと思い込んでいる人もいるかもしれませんが、実際に下手すると睡眠時間すらも足りていないんです。それくらい忙しい。

そして、ある研究によると、6時間しか睡眠していない状態を10日続けると、酔っ払いの状態と同じ脳の状態になると言われています。
自分では自覚がないことが多いですが、さらに4時間睡眠を4日続けると、これもまた同じように酩酊状態になってしまいます。

怖いですよね。全く集中できていない状態。

その状態で車に乗ると、罰金どころか免許取り消し、50万円以上の罰金を科されてもおかしくないんですよ。
現代人の多くはその状態で仕事や生活をしているわけです。

なのでまずは睡眠をしっかりとった方がいいですね。
睡眠時間を確保できていない人は、1日7〜8時間、これは人によって違いますが、しっかり取ることが一番重要となります。
とにかく現代人は忙しいので、集中環境を作れていないのです。
まずは睡眠が足りていない、ということがとても大きいです。

私も以前は全然睡眠が足りていませんでした。

睡眠時間を確保できなかったり、そもそも寝られなかったりで、集中力が全然なかったんですよね。
自分ではHSP、人一倍刺激に敏感なタイプだと思っています。

そんな私がマルチタスクで、いろいろなプロジェクトを同時にやったり仕事をしていましたが、どれもうまくいきませんでした。

どれもうまくいかない、というのは睡眠も取らずにマルチタスクをしているからです。
そもそもの話、マルチタスク自体がよくないと言われていますね。

1つに絞れていないというのは、現代社会で特に問題です。

SNSやマーケティング、近代化の影響で、記憶力も低下しています。
今の時代、スマホが便利すぎて、ついスマホに頼ってしまうということが多いですよね。

そうした環境の影響で、現代人はIQが下がったという研究もあり、この10年でなんと7%も下がっているというデータもあるそうです。そして脳も小さくなっています。

その結果、集中できなくなっているわけですね。

スマホ自体が悪いわけではなく、使いすぎが問題です。歩きながら使ったり、四六時中スマホに囚われてしまう。
今この瞬間の景色や人との会話、向き合うべきものに意識を向けられず、常に情報にさらされているのです。

外を歩いていても、スマホを見ながら歩いている人ばかり。
まさに「ここにあらず」です。ぶつかりそうになることもありますよね。

現代人が抱えている問題として他に『比較』もあります。

もちろん比較についても、すべてが悪いわけではありません。「あの人のようになりたいから頑張る」といった良い比較もあります。

しかし、過剰な比較、「この人より劣っているか、優れているか」をわざわざ探すのは全く意味がないんですよね。

SNS、マーケティング、広告などは、「買いたくなるように」作られています

脳は、ポテトチップスやピザ・ラーメンなどの、ジャンクフードを口にする事によって様々な影響が出るんです。
特にポテトチップスなどは科学者が脂分・塩分・糖分を絶妙にブレンドし、「美味しい」と感じるよう設計しているので、知らず知らずの間に好きになってしまったり、ついつい手が伸びて食べきってしまったりするのもそういう風に作られているせいだということです。

それを正しく認識しておく必要があるということですね。

私自身も好きですが、2〜3ヶ月に1回しか食べません。
油分の摂りすぎも集中力低下につながるので注意しましょう。

詳しくは『radio シナプス』というポッドキャストでも解説していますので興味のある方はご視聴ください。

こうした情報や生活の中でインプットばかりが膨らみ、現代人の脳はパンパンになっています。
特にHSPや完璧主義の人は、インプットしすぎて頭がいっぱいになりがちで、やる気も気力もなくなってしまいがちです。

解決のためにはアウトプットし、不要なインプットをやめて、吐き出すことです。

マルチタスクの話に戻りますが、私自身マルチタスクを自分の強みだと思い込んで、トレードの悪いところをいくつも同時に直そうとしていました。
しかし、色々なことを同時にやるよりも「ひとつの課題」に集中したほうが圧倒的に効果が高かったということを自分の失敗と実践から学びました。

例えば、「早いエントリー」「環境認識」「リスク管理」「日足分析」など、全部一度になおそうとしても難しい。
でも、1つに集中して徹底的に改善した方が遥かに成果につながることが分かりました。
それは私自身だけでなく、多くの人も同じ体験をしています。

例えば実際に「資金管理だけ」に集中してこれだけを徹底してやると、無駄なトレードが激減します。
これは、総合作用といって、ひとつのことに集中して改善することで他の課題も連鎖的に良くなるという現象ですね。

また、「改善しなければならない」と脳のリソースが圧迫されている状態=脳の待機電力が減ったことも実感しています。これは集中できない大きな要因になるんですよね。

そして今、コミュニティメンバーに伝え、このやり方を実践している人の成長速度は、そうでない人に比べて圧倒的に速いです。

マルチタスクは、シングルタスクと比べて生産性が40%も下がると言われています。何かを並行しながらご飯を食べるなどの同時進行は、むしろ個別にやった方が効率も上がります。
さらに脳のストレスも増え、記憶力低下・判断力低下・作業ミス増加(最大50%増加)といった悪影響があります。

特にトレーダーにとって判断力低下やミスの増加は致命的な損失に繋がりかねません。

つまり、「1個ずつやった方が早く終わり、クオリティも高くなる」ということが研究でも証明されています。
例えば受験勉強なら、今日は「数学だけ」と決めて集中してやる方が良いのです。
トレードでも同様に、「資金管理だけ」と決めたら、1ヶ月間それだけに集中した方が圧倒的に結果を出せたという報告がやっぱり多いです。

では「一点集中」とはどういうことか。
これには2つあります。

生活スタイル的一点集中と、テクニカルトレードにおける一点集中。この2つです。

①生活スタイル的一点集中

まず、生活スタイルの面では、スキマ時間を寄せ集めて集中することが重要です。

たとえ5分、1分でも、その時間を資金管理や今改善すべきことだけに充てる。
空いた時間に「ちょっとだけ動画を見る」「資金管理について考えてみる」「トレードノートを眺める」など、小さな積み重ねをするということを大切にして欲しいです。

1分を100回やれば100分です。そのくらいコツコツと積み重ねることが重要です。

その上で、「楽しくなければ続かない」ということも、覚えておいていただきたい重要な要素です。

初期段階は特に、苦行のように長時間やろうとせず、ベイビーステップでいいので「今日は5分だけ」みたいに、ストレスを感じない程度のことを少しずつ続けることで、学習の習慣をつけていきましょう。
少しずつ「楽しい」と思えるようになれば自然と定着していきますよ。

また、自分が本当にやりたいことをやるべきです。
やりたくないことは知識もなかなか定着しませんからね。

生活スタイル的には、必ず7時間以上、できれば8時間以上の睡眠を取ることを強くおすすめします。

自分に合った有効睡眠時間を知るには、4日間アラームをかけず好きなだけ寝て「もうこれ以上寝られない」という時間まで寝てみる。
たとえば私の場合は7時間半で落ち着きました。それがあなたの適正睡眠時間です。
その時間を確保すると、少ない時間でも効果を上げられます。

前向きに工夫して積み重ねましょう。

また、朝起きたときに「はぁ、今日も仕事か」とネガティブに思うのではなく、「今日もいい1日になりそうだ」とポジティブに起きたほうが、作業効率や寿命、幸福度も高まるという研究があります。

ぜひ起きた瞬間から「今日もいい1日にするぞ!」と思ってスタートしてくださいね。

②テクニカル的一点集中

ここからはFX漬けになって成果を出す『テクニカルトレードにおける一点集中』についてお伝えさせていただきますね。

テクニカル的な観点では、「環境認識が定まらないなら、とにかく4時間足だけに集中する」ことを強くおすすめします。

私もよく言っていますが、慣れるまでは日足も見ない、15分も5分も見ない、移動平均線もボリバンなどのインジケーターもあれこれと使用せずに、徹底的に過去検証だけをして、パターンを自分の中に貯めていってください。

過去検証の蓄積で「このパターンはこうなる」という形を色々見つけて知識でパンパンになったら、今度はブログや動画、コミュニティでアウトプットしていくと記憶にも定着しやすいです。

こうやって「一点集中」を徹底するということがとても大事です。

それ以外はやらないということを決めて、とにかく今一番必要なこと、改善すべきことに集中してみてください。
自分が一番負けている原因をリストアップし、その中で更に一番多く負けている項目に絞って徹底的に取り組んでみてくださいね。

勝てるまでは環境認識力アップだけにとにかく”全振りする”

現代人は仕事や家庭、マーケティングの圧力、AIによる情報の拡大化などの影響で、常に何かしらの行動や思考を走らせている状態になりやすいのでとても忙しいです。

だからこそ、限られた集中力・時間を大切に、一点集中で取り組んでいくことが、本当に成長の近道になるということです。

多くの事を同時にしようとせず4時間足の環境認識だけでも徹底的に集中する。
実際にその方が圧倒的に成果が出ているという人が多いですからね。

「シナリオ通りにいかない」「負けたあとで結局シナリオの方向に進む」というケースもありますよね。

それはもしかしたら4時間足に集中できていない証拠かもしれません。
1時間足や15分足、5分足でエントリーして負けてしまうなら、4時間足や1時間足の環境認識がずれている可能性が高いです。

短い時間足を見たくなる気持ちはとても分かります。
しかし、それが遠回りの原因になってしまうことがとても多いんですよね。
だからこそ、4時間足だけに集中して、短期間で習得した方が圧倒的に効率がいいですよね。

習得期間が長引けば長引くほど、貴重な人生の時間を無駄にしてしまうことになってしまいます。
だからこそ、早く成果を出すために集中してください。

やらないことを決めて、今、一番優先度の高い課題に徹底して集中する。
それこそが勝つための一番の近道になるというわけです。

まずは自分の弱点や改善点を把握して、今やるべきことだけに集中しましょう。

たとえば、「シナリオ通りに動きはするが一回損切りに遭う」「その後もう一度入れなくて逃してしまう」など。
これはトレーダーとしてあと一歩、勝ち組になる手前の人がよく陥る現象です。

これを1時間足の高値越えで入って負けたのなら仕方ありませんが、15分や5分でエントリーして負けているのなら、それはまだ4時間足のテクニカルに集中できていない証拠です。

下位時間足の細かいチェックは不要で4時間足、もしくは最低1時間足だけを見ていれば十分です。

それ以外のことは全部やめて、それだけに集中しましょう、という話です。

すると不思議と、一時間足の高値を超えなくても、「あれ、ここは15分足の高値から入れるかもしれない」「これがtakeruさんが言っていた“実体の収納”かもしれない」こういう時は強いって言っていたな。あ、今回も起こっているな」などと気付くようになってきます。

そこで過去検証してみると、「お、すごい。黄色トレードの実に8割が実体収納が起こっている」など、そういうのが分かってくるんです。

このように、一つの集中から連鎖的に別の問題が解決していくわけですね。

今大きな壁となっているものを真っ先に破壊すれば、他のことも解決するようになります。

一見、遠回りに見えますが、実は根本的におかしいことを一つだけに絞り、しっかり時間を作って集中して対処した方が、最終的にはレベルアップが早いんですよ。

初心者の方は、最初はどうしても色々同時にやらなきゃいけない時期はありますが、高値越えや安値割れで買う・売るという法則が分かってきたら、自分自身の改善点を一つに集中して修正する方が断然早く、これを強く推奨しています。

例えば、「チャンスが見えているのにエントリーできない」というのも多いです。

メンバーさんの中にも、まだ全然エントリーできてない人もいます。
エントリーできていない状態で日足を見てもあまり意味がありません。

まずはエントリーしてみましょう。
日足を見なくても4時間足のチャンスは分かります。

色々見てしまっているせいで意識が分散しすぎて、かえってエントリーできない状態になってしまっているんですね。

やはり何事も「集中」できなければ習慣化することはありません。

いろいろなことが散らかってしまって、それ自体が習慣になってしまうのは良くないことです。
これは本当に悪い習慣なので、ただちに修正することをおすすめします。

「1つだけに集中で改善、1つだけに集中で改善、とにかく1点突破」これがプロトレーダーに至る習慣です。
これが定着すれば安定して資金を増やすことができるようになりますからね。

もちろん全員に100%当て嵌まるかはわかりません。

でも当てはまる人が非常に多いのは事実。
これは私自身が数千名にお伝えしてきての実感なんです。

「自分には当てはまらない」と思う方は独自路線で行ってもらっても構わないのですが、それだと私の話を聞く必要もあまりないので・・・でもせっかく貴重な時間を割いて視聴していただいているなら、ぜひ効果的な学習法を取り入れてほしいなと思っています。

今までの話を聞いて、改めて考えてみてください。

皆さん本当に自分の望む未来に向けて集中できていますか?

もしドキッとした方がいたら一度振り返ってみてくださいね。
もし1日3~4時間も勉強していても成果が出ないという方がいたら、尚更今回の方法を取り入れていただきたいです。

実際に取り入れるには、手応えがつかめてきたら実践で使ってみて、「あ、ダメだったな」と感じたら、もう一度過去検証して、また使ってみて……と、この流れを何度も繰り返してほしいです。

基本的には今やるべきと決めたものを実践する中で出た課題だけを、集中して改善していった方が早いですね。

脳の使い方自体をしっかり理解する

次に、脳の機能を正しく使う方法を意識していくことが重要です。

といっても、脳科学的な細かい話ではなく習慣をつけていくという話です。

脳は、意識した情報を無意識のうちに集める力がとても強いので、この働きを最大限使っていきます。
とはいえ入ってくる情報が多すぎると、頭がパンクしそうになります。情報ばかり入れているとうまくいきません。

だから、まずは脳に取り込む情報を絞り、さらにそれを外に出して“完了”させる必要があるのです。
「これはこうだ」「これはこんなものだ」と外に吐き出す。
それを繰り返すことで脳が「こんなに何度も意識されているということは重要な情報だ」と判断して、記憶が定着しやすくなります。

この学習法は、非常に多くの研究で証明されている方法で、何百件もエビデンスがありますのでぜひ試してみてください。

この方法を試すには発声して耳で聞いて、目で見て、手で書いて、場合によっては指先でも文字に触る…つまり五感をなるべくたくさん使うとより効果が上がります。

例えば「ジョギングしながら英語を覚えると、記憶の定着が1.5倍になる」という研究結果もある通り、身体を動かしながら学習すると刺激が増えて、より記憶に定着しやすくなるわけですね。

これはFXに限らずどんな学習にも活用できます。

こういう習慣が根付いた状態が、FXの学習に全ての時間を捧げて没頭している「FX漬け」状態です。

でも現代人は本当に忙しいので、「没頭する時間がない」「勉強できる時間が取れない」という人もいると思いますが、全くゼロという人はほとんどいないと思います。

どんなに忙しい人でも1日1時間はあるはずですよね?

それを10分10分10分と細切れにするのか、1時間まとめてやるのかでは効率は変わってきますが、もしまとめて1時間取れるならそのほうが学習効率は高いです。

とはいえ、「効率が悪いから…」と10分×6回をやらないという選択肢はありません、やったほうが絶対にいいです、それを積み重ねていけるようにしていきましょう。

こういった地道な学習を続けていくにはまずは「FXがなぜ必要なのか?稼いで何がしたいのか?」など、自分が本当に大切にしたい価値観や目標をはっきりさせることが必要です。

勝っているトレーダーの多くは「FX漬け」の時期を必ず経験しています。
あなたも本当に、これくらい学習に集中できていますか? 
しっかりと時間を束にして、できれば連続してまとまった時間を確保し、1つの改善点だけをやる。

これをぜひやってほしいです。

そして、やることよりも「やらないこと」を明確に決めることも大事です。

これはよく話していますが、多くの人は新しいことを始める時「やること」を決めがちですが、「やらないこと」を決めることの方が重要なんですよね。

現代は本当に忙しい。仕事、子育て、パートナーとのデート、趣味、SNSチェック、家事…。
これは本当にあなたの人生にとって重要なことなのか?と自問する習慣をつけてみることです。

例えば、動画に字幕や文字起こしを付けるといった作業があったとします。
それを「本当に自分がやる必要があるか?」というのを必ず考える。もし他の人に任せられるなら任せる。
そうすることで1日に30分~1時間は時間が生まれます。

本当に必要ないことなら、やめてみてください。
そして1ヶ月続けてみて、やっぱり必要ないと思ったら、それはやらなくてもよかったということになります。
このやるべきこと・やめるべきことを、ぜひ1ヶ月に1回は炙り出すようにしてみてください。それだけでトレードだけでなく人生が大きく変わりますよ。

私はこの方法を続け習慣にしたことで、年収も買えないものがないほど圧倒的に上がり、夫婦仲も超ラブラブ継続中で、子供からも好かれ、日々の中にストレスというものがかなりなくなり、とても満たされた人生を謳歌できています。

これは、紛れもなく貧乏だった当時身につけたこの習慣のおかげと断言できます!

お金の勉強も大事ですが、習慣をつける勉強をすることのほうが1万倍も重要で、結果そのほうがお金もついてきやすいですね。

自分の価値観&時間の使い方タイプを知る

ここからは時間の使い方についての話をさせていただきます。

時間管理というのはとても難しく、全員が同じようにできるわけではありません。個人個人で考え方や価値観などのタイプが違うからです。

そのためタイプ別時間管理&価値観管理方法をまず説明しなければ先に進めません。

まず大前提として「時間は正確には管理できるものではない」という前提があります
なので、どちらかというと「価値観を管理する」ことに着目するのがポイントです。

「価値観」が管理できているということは、自分の中で何が本当に大事なのかわかっていることになります。
そうなると、大事なものは何がなんでも絶対に優先しますよね?だから意思決定もしやすくなります。

価値観を明確にすることで、大事なことを優先し、重要ではないものを後回しにする習慣を身につけてく欲しいと思います。

時間管理の手助けになるツールも紹介しておきます。

まず「ユアタイム」という書籍があり、それに基づいたリンクがあります。
下に貼ってありますので、ぜひご覧ください。

人間の「時間感覚」には4×4の16パターンに分かれるというものです。
20問の設問形式で、選択していくことで自分の傾向が分かります。
時間がかかるので、今じゃなくても良いですが、診断結果が出たらメモしておいてくとここから先の情報がより吸収しやすくなると思います。

1.予期のタイプチェック

予期とは、未来の出来事や予測、シミュレート能力の高低を表します。

予期が高い人は、先々のことも現実感を持ってスケジュールを組み目標に向かいやすいですし、予期が低い人は未来のスケジュールを立てるのが苦手だったり面倒に感じたりします。

未来への現実感が薄いという特徴からきている方が多いですね。

容量超過タイプ:

常に複数の作業に追われ、焦りや不安、圧倒される感覚に悩まされやすい
時間の使い方自体は下手ではないが、いつも行動に対して不満があるという傾向があります。

禁欲家:

自分の立てた計画通りタスクをこなすのが得意なのですが、逆に近視眼的になり、喜びを感じにくいタイプ。
たとえば旅行中も仕事が気になって、その場の雰囲気を楽しめなかったりと物事に対してストイックすぎる傾向があります

無気力タイプ:

何をするにしてもいつもぼんやりしていて、長期プロジェクトに意味を感じないタイプです。
「なんでやんなきゃいけないの?」「面倒くさい」「やる価値ある?」が口グセ。
そのせいで無気力になり、どんなことにもモチベーションが湧かないという問題に悩みがちです。

集中できないのは寝不足や食事の乱れゲーム依存など、悪い習慣が影響していることも。

浪費家:

重要なタスクとそうでないタスクの差を見分けるのが苦手で、とりあえず簡単にできそうな作業にばかり先に手を出してしまうという傾向があります。

重要なことを見極められないため大事なことを先に進められないタイプです。


2.想起のタイプチェック

次は想起タイプのチェックです。

予期が未来に対する感覚に対し、想起とは、過去に対する感覚のことです。

想起が高い人は、過去に起こった出来事を踏まえて物事を判断する精度に長けています。
逆に想起が低い人は、過去に起こった出来事をうまく踏まえられず見積りの甘い判断をしてしまいがちです。

簡単にいうと、過去の失敗や成功体験を未来に活かせる人が想起が高い人、活かせない人が想起が低い人です。

自信家:

自己効力感(自分はできるという感覚)が高く、自分がこれをすればこういう結果になるだろうということを、分かっているタイプです。
難しい作業にも果敢にチャレンジする反面、自分を過信して他人のリソースを使わず失敗することがあります。

怖がり:

自己効力感が低く、自己評価も低いために自信が持てず、失敗や批判を恐れてなかなか着手できない傾向にあります。
しかし、決して能力が低いわけではなく、一度始めると意外にうまく進められることが多いタイプです。

悲観主義:

時間の見積もりが苦手で、かつ過去の自分へのネガティブなイメージが強いため、イライラしてしまったり気分が沈みやすいといったことに悩まされがちです。

その影響もあって作業へのモチベーションが低い傾向にあります。

楽天家:

根拠もなく作業時間を短く・甘く見積もりがちで、とにかく「何とかなるっしょ」と楽観的に考えて、自分の能力も疑わないためスケジュール通りに進まず、期限を破りがちになります。

全てにおいて見積もりが甘いタイプです。

この「予期4×想起4」の16タイプがわかると自分の価値観を管理し、結果時間を管理することが可能になっていきます。

あなたはどれに当てはまりますか?

特に「無気力×悲観主義」などは早めに改善した方が良いですね。

各タイプ別時間への対処方法

1.カレンダー

改善のための時間管理方法としては「カレンダーの活用」があります。
カレンダーは有名ですが「いつ、何をやる」と書き込むことで、スケジュールパフォーマンスを上げやすいです。

ただ、これは全員に向いているわけではありません。
現実感が薄い人、将来の自分をイメージしづらい人に特に有効です。
先に予定を書いてしまうことで、現実感が高まるからですね。

例えば、8月現在「12月15日に沖縄旅行に行く」とカレンダーに書いておけば、日が近づくごとに現実感が高まり、逆算して準備ができるようになります。

何も書かなければ「まあ12月くらいに旅行行こう」で終わり、結果的に予約や準備を忘れてしまう可能性があるということですね。

やりたいこと、例えば「2月にFPの資格試験を受ける」なども、先にカレンダーに書いておくことで現実感が増し、「じゃあそのためには何をやらなきゃいけないか」を逆算できるようになります。

2. ToDoリスト

私はこれまで色々な方法を試してきましたが、今は特にこのToDoリストをフル活用しています。

ToDoリストは、計画や未来のシミュレーションが得意なタイプの人に特に向いています。

このタイプの人は「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」といろんなことが頭に浮かんで、「これをやったら次はこれ、その次はこれ」とどんどん考えが広がっていきます。

しかし、やるべきことが多すぎて逆に圧倒されて、「めんどくさい」となってしまい、せっかくのクリエイティブ力が半減してしまうこともしばしばあります。

そうすると、「何から手をつければ良いのか」がどんどん分からなくなり、しまいには「なんでこの仕事してるんだっけ?」など禅問答に入り結局ごちゃごちゃになって、集中できなくなります。

そういう人は、iPhoneのリマインダーやメモ帳のToDoリスト機能を使って、今日やることをリスト化するというのがおススメです。

「今日はこれ」「明日はこれ」「今日はこの3つを完了させる」と決めて、その小さな一歩一歩が大きな目標の達成につながっている、と意識しましょう。

何も対策をしなければ「今日もできなかった」「また明日もできなかった」といった未完了の作業が、ずっと頭の片隅に残って脳に微細な負担をかけ続けてしまうのですが、ToDoリストを使うことで、そういった脳の待機電力のような消耗を防ぐことができます。

ちょっと面白い研究で、カフェの店員さんのお話があります。
カフェの店員は、何十品ものお客様の注文を一度に記憶して商品準備の指示を出していきますが、観察してみると「商品を渡した瞬間に、その注文を忘れる」という特徴どのスタッフにもみられたそうです。

つまり完了していないことはずっと覚えているけど、完了したことはすぐに忘れる。

脳はそういうふうにできているんです。

恋愛や失恋でも同じで、特に男性は「完了していない物事(未練)」がずっと頭に残ってしまう人が多いのではないでしょうか?かくいう私もそうです^^;

そういう時は「もう本当に終わったんだな」という現実感を持ちつつ、写真や思い出の品などを処分して「終わったことを完了」させるんです。

それだけで、恋人との未練を忘れやすくなる、という研究結果もあります。

特にシミュレーション能力が強い人・ネガティブや不安を感じやすい人は、ToDoリストの活用がものすごく有効ですのでぜひ取り入れてみてください。

3. イフゼンプランニング(If-Then Planning)

これは、何の管理方法も使わない人と比べて3.5倍も運動習慣が身に付き、2.3倍も学習速度が上がったという研究結果が報告されています。

私が紹介する時間管理の中でも最強と言われている方法で、多くの書籍でも紹介されています。

ただし欠点もあって、効かない人もいます。

イフゼンプランニングとは、「もし●時になったら△△をやる」とあらかじめ行動を決めておくことです。
例えば、FXの学習なら「21時になったら必ず環境認識の振り返りをする」と決めておく。

この手法で効果が出なかった人の特徴として挙げられるのは「複数の物事を同時に細かくイフゼンプランニング」してしまったケースです。

例えば「14時から掃除、15時から買い物、16時から料理」のようにマルチタスクでプランを組んだ人です。
これは効果が下がる、いやむしろ効果がなくなると言われています。

理由は単純で、プランニングすることにリソースを取られて、次のプランが頭にちらつき集中できなくなるからですね。

使い方としては、「今、自分が改善したいこと1つ」だけに絞って使うのがおすすめです。

たとえばトレードなら、絶対に改善しなければいけないSSランクの課題が決まっている前提で、「資金管理」をやると決めたら「21時には必ず資金管理の勉強を始める」と設定してみましょう。

最初はうまくいかなくても、繰り返すことで必ずできるようになります。

SSランクの話は『FXの技術を圧倒的に改善する9つの行動戦略』で話していますので、気になる方は参考にされてください。

イフゼンプランニングが効果的に働くタイプは、「将来のシミュレーション力が弱い人」や「計画を立てるのが苦手な人」です。

楽観的で「何とかなるでしょ」と思いがちな方にも効果的ですので積極的に取り入れてみてください。

逆に、なんでもネガティブに捉えてしまう人には向かない方法ですので要注意です。

「なかなか動けない」という人には非常におすすめできる方法ですよ。

4. タイムログ

タイムログとは、「始めた時間と終わった時間を記録する」ことです。
これは、ポジティブすぎて何でも楽観的に考えてしまう人に特に効きます。

具体的には、「21時に勉強をスタートして、22時に終えた」みたいに、実際始めた時と終わった時に記録を残します。
これによって「見積もりが甘い人」が自己修正できるようになります。

多くの人は「多分これくらいの時間で終わるだろう」と見積もるのですが、条件が違うのに「前回できたから今回もできる」と記憶を捏造してしまいます。

こういう人は本当に注意してください。

例えば「22時から23時まで勉強する」と記録し、「あ、こんなに時間かかったんだ」とか「こんなに早く終わったんだ」と、自分の体内時計を調整していくイメージです。

体内時計がずれている人や「1時間だと思ったら2時間かかった」といったタイプには特に効果があります

トレードに応用するなら「時間経過」の感覚にも役立ちます。

過去検証として「21時頃に動くと思っていたが、15時にポンドドルが動いた」などとログを残していくと、「自分の感覚が6時間くらいずれているな・・・」といったパターンが見えてきます。

こうして見積もりがどれだけズレていたかを検証し、修正していきましょう。

5. アイゼンハワーマトリクス

最後に「アイゼンハワーマトリクス」を紹介します。

これはアメリカの元大統領アイゼンハワーが使っていた管理方法として有名ですが、時間管理というよりは「価値観管理」の手法です。

時間管理は本当に難しいですが、マトリクスを使うことで価値観の優先順位を整理できます。

やり方としては、「自分が本当にやりたいこと」「やらなければならないこと」を書き出します。
そのうえで、「それは本当に重要なのか?」「重要じゃないが緊急なのか?」「緊急かつ重要なのか?」「どちらでもないのか?」など、分類してみてください。

例えば、「重要だけど緊急ではない」のは語学の学習や、旅行の計画など、今すぐやらなくてもいいけれど自分にとって大切なことです。

ここに学びや遊び、趣味、旅行などが入ります。

「緊急かつ重要」は、仕事や子育てなど、すぐに取り組まねばならないもの。
例えば「赤ちゃんのミルク」や、友人からの緊急の相談などです。

最優先ですが、実際は勝手に優先されがちなため、あまり意識しなくても対応することが多い項目です。

「重要でも緊急でもないこと」は、基本的にはやめるべきです。

たとえば、スマホゲーム。
ただし、「リラックス目的に1日30分だけ」と決めているなら本人にとっては許容範囲でしょう。

逆に「無料アイテムのために、目的もなくアプリを何度も起動する」といった行為は、まさに「重要でも緊急でもない」に該当します。

漫画も、人によっては大事な息抜きですが「自分にとって本当に重要かどうか」を判断して決めてください。

この基準は、やってみるうちに変化していくものです。

「重要ではないが緊急」なものは、人によって判断が難しいですが、例えば「手紙を出さなきゃいけない」「電話が来たので取る」といったタスクが当てはまります。

「本当は重要ではないけど、期限があって今やらないと困るかもしれない」ものです。
私は集中したい時は電話も出ませんし、連絡を取る時間も決めています。

ちなみに私がこのマトリクスを実際に書き出してみると、10年ほどずっと同じ分類しかなく、変化があまりなくなってしまったため今はほとんど書かなくなりました。

今の自分がやっていることは、どれも「重要ではないし緊急でもない」というものが、ほぼゼロになっています。
例えば仕事や家事、育児、ウォーキングや読書など、自分にとっては全て重要なことばかりです。

takeruの4つのマトリクス例

このマトリクスをやってみると分かるのは、「実は大事だと思っているのに、全くできていないこと」が結構あるということです。ここにあなたの“成長の種”が隠れています。

やりたいのに手を付けていないこと、これがあなたの大事な価値観です。

反対に「重要じゃないけど緊急なこと」「重要でも緊急でもないこと」が多い人は、まずこの2つを減らしましょう。

「重要ではないけど緊急」なことは断る、「重要でも緊急でもないこと」はやらないようにするだけでなく、ついスマホをいじるとか、なんとなく手持ちぶさたでやってしまうことも含めて見直してみてください。

この作業を続けていくと、自分が本当にやりたかったこと、自分の強い価値観が見えてきます。
「言語の学習にすごく興味がある」「心理学や脳の仕組みが好き」など、気づきのきっかけにもなります。

ちなみに私はこれを全部できている状態なので、今は旅行なども「重要だけどやれていない」には入りません。
常に自分にとって大事なことだけをやっている感覚です。

ただ、このアイゼンハワーマトリクスは「合わない」「やっているけど成果を感じられない」という人も多いです。

理由は単純で、「価値観管理の表」なので、とりあえず書いてみてもピンと来なかったりします。
ですが、これを3ヶ月に1回、6ヶ月に1回、1年に1回など、定期的に見直すことで、自分自身の変化や成長に必ず気付けます。

アイゼンハワーマトリクスがとても効果的めんな方もいます。
それは、人生で大事なことが明確にある人——たとえば「家族が第一だ」と強く考えている人は、飲み会や残業もどうにもならない時以外は優先度を下げ、「自分の大事なもの」に集中できるようになっています。

そういう方には特に効果がありますし、明確でない人も徐々に変化していくので、ぜひやってみてくださいね。

各タイプ対処方法まとめ

以前の私は「ToDoリスト」「アイゼンハワーマトリクス」「カレンダー」を取り入れていましたが、現在は「ToDoリスト」「カレンダー」の2つを使っています。
そしてその中の9割以上はもう「ToDoリスト」だけでまかなえているという状態になっています。

これらのことを全て実行した結果、私の場合は、未来のシミュレーション能力が高すぎて、どんどん新しいタスクが湧いてくるため、それを片っ端から終わらせていかなければ脳が疲れてしまうという性質がわかりました。

その上で、自分の本当に大切なものが見えてくると「これはもうやる必要がない」と分かるものがどんどん削除されていきます。

本当に満たされた時間を過ごしたいと願っている方は、ぜひ、これらの方法を活用してみてくださいね。

大切なのは「自分のタイプ&脳を知る」ことです。

「どんな本を読んでも合わない」と感じるのは、自分の癖や傾向・どういう行動傾向があるのか、何に心が惹かれるのかを自分で正しく把握できていないからです。

自分がどうなりたいのか、何を大事にしたいのか明確になれば、トレードの方針もすごく立てやすくなります。
「ただ稼ぎたい」だと視野が狭くなって、損切りできずにダラダラと負けやすいので、ぜひ価値観の管理を心がけていきましょう!

詳しくは「ユアタイム」という本を読んでみてください。
メンタリストDaiGoさんの相方としても有名な“パレオな男”鈴木 祐さんの著作で、かなりおすすめですよ。

実践者の声

先日、見える化コミュニティのメンバーであり、最近では見える化FMやライブの司会進行役としても出演していただいている、主婦トレーダー:イガイガさんにお話をうかがいました。

トレードはもちろん、家庭やコミュニティなど多方面でご自身の強みを発揮されているイガイガさんですが、その裏には日々の悩みや迷いもあったそうです。

イガイガさんはもともとトレードや日常生活で、やらなければいけないことが多すぎて、気持ちがいっぱいいっぱいになってしまうことが悩みだったそうです。
特に朝起きてすぐからあれこれ考えすぎて疲れてしまい、チャート分析でも「日足→4時間足→1時間足」とどんどん手を広げていくことで、かえってエネルギーが消耗し「決断疲れ」に陥ってしまっていたとのこと。

そんなとき、私から「まずやらないことを明確にしましょう」と2時間ほどのアドバイスしたところ、イガイガさんは思いきって、環境認識では日足を見ない、各時間足の移動平均線も見ない、と徹底することにチャレンジされました。
その結果、心も体も驚くほどラクになったのを実感されたそうです。

「今日は4時間足だけに集中する」と決めてからは、やるべきことがシンプルになり、これまで悩みや疲れの原因になっていたムダな思考もぐんと減ったとおっしゃっていました。

トレードの振り返りも苦ではなくなり、作業自体も前はやりたくないという気持ちが強かったのに今では”楽しくなった“と心の変化を話してくださいました。

これまでは「日足を見ない」ということに対して、今までの自分を否定するようで怖かった——と、イガイガさんは当時の気持ちを素直に語ってくださいました。

それでも「結果が出ないなら、いったん手放す勇気も必要だ」と気づき、思い切って一歩踏み出せたのだそうです。

その経験から「やはり基本に立ち返り集中すること」の重要性を改めて感じることができた、と語っておられました。

また、日々のタスクも「一つ終わらせてから次へ」と順番を決めることで、着実に物事を進められるようになったそうです。
リラックスや休息の大切さもあらためて感じているものの、まだ習慣づけはこれからの課題、と話されていたのも印象的でした。

驚くべきことに、この集中法を実践してから、ご家族との関係にも素敵な変化が表れたそうです。
最近はお子さんやご主人から「お母さん、ありがとう」と感謝の言葉をかけられることが増え、ご家庭の雰囲気もとても良い方向に変わっている、と教えてくださいました。

これからは「自分自身をもっと大切にする」ことにも意識を向けていきたいとのこと。

過去のやり方に固執せず、必要なときはまた信念を戻せる、そんな心の柔軟さも大切だと考えているそうです。
そしてこれからも「やらないこと」を明確にし、さらなる成長を目指していきたい——そんな前向きな気持ちが伝わってきました。

イガイガさんの誠実な取り組みと日々の気づき、心の変化は、私自身も大きな刺激と学びになりました。
これからの更なる成長とご活躍を心から応援しています。

私がイガイガさんへしたアドバイスはこちらで視聴可能です↓

ということで、今回の話はここまでにしたいと思います。

もし話してほしいテーマや質問などがあれば、X(旧Twitter)やYouTube、もしくはLINE公式アカウントからご意見をお寄せください。

ご意見にはライブやメルマガなどでまとめてお返ししたいと思います。

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

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